病気一覧
白点病  
発生率が非常に高い病気です。
原因は、イクチオフチリウスと言う繊毛虫が、体の表面やヒレ等に寄生して発病します。
最初に小さい白い点が尾ヒレにでき、やがて全身に広がっていきます。
蔓延が早く、処置が遅いと水槽内の金魚が全滅する恐れがあります。

<治療法>
まず病魚を別の水槽やバケツ等に移し隔離します。
メチレンブルー等の病魚薬を入れて薬浴治療します。
出来ればヒーターを使用して、水温を30度近くにします。
(ただし普段の水温が低い方は、2,3度上げる程度にして下さい。急激な温度変化は金魚に良くない為)
体表の白点が無くなるまで薬浴を続けます。
なお薬浴中は餌を与えません。
白点が無くなったら薬浴を終了して、隔離したまま1週間程度様子を見ます。
隔離中、餌は少し与える程度にします。
異常が無く元気であれば本水槽に戻して下さい。

病気の発生した水槽は天日干し等して消毒して、1からセットして下さい。
他の金魚も寄生されている可能性があるので、病魚と同じように薬浴するといいでしょう。

<予防法>
水槽内が汚れている時に発生しやすいので、水替えを定期的に行って下さい。
水質の管理が一番の予防法です。
早期に発見できる様に良く観察し、発見したらスグに治療して下さい。

<私の経験談>
この病気は人間で例えると風邪みたいな物で、金魚を飼育していると嫌でも経験してしまう病気です。
一番驚くのは、発生してからアッと言う間に全身に広がったり、他の金魚に感染したりします。
治る時は一日で完治したりしますが、治らない時は1週間経っても治らない事もあります。
照明を当てると白点が発見しやすいので購入する事をお勧めします。
治ったと思って餌を与えると、スグ体調を壊す事があるので餌はしばらく与え無い方が良いでしょう。
水替えを定期的に行い、水質を清潔に保てば、発生する事は殆んどありません。
また初心者でも治療可能な病気です。

白雲病
水温の変動が激しい時に発生しやすい病気です。
原因は、繊毛虫キロドネラや鞭毛虫コスティアが、ヒレやエラ、体の表面に寄生して発病します。
最初に雲の様に白濁した斑点ができ、次第に全身が覆われて死んでしまいます。
病状の進行が早く、短期間で症状が悪化するので治療が遅れると死んでしまいます。

<治療法>
まず病魚を別の水槽に移し隔離します。
水温を30度以上にし、メチレンブルー等の薬を入れて治療します。
治療中は餌を与えない様にします。
白点病とよく似た病気なので基本的には白点病治療と同じ方法で良いです。

<予防法>
春先や梅雨時等、水温が変わりやすい時期に発生する病気です。
常に水温が安定する様にして下さい。

赤斑病  
原因は、細菌エロモナスに感染して発病します。
金魚の体に赤い斑点が広がっていき出血していく病気です。

<治療法>
水槽の水換えを行います。
魚病薬(パラサンD等のオキソリン酸)による薬浴を行います。

<予防法>
水槽内に金魚を入れすぎて過密飼いにならない様にし、水を清潔に保ちます。
また、水温や水質の急変に気をつけましょう。

<私の経験談>
私が長期留守中に金魚が1匹★になって、水質が悪化した時に他の金魚が病気を発病しました。
病気の特徴として、赤い斑点は内出血を起こした感じに見えます。
黄色薬(グリーンFゴールドリキッド)で薬浴すると1、2日で治りました。
金魚は元気だったので、早期治療を行えば治る病気みたいです。

水カビ病  
原因は、藻菌類であるサプロレグニアが、金魚に生じた傷口に感染して発病します。
傷のできた皮膚に水カビが繁殖し、綿を付けた様になります。
春先の低水温時に発生し、また死卵にもよく発生します。

<治療法>
まず病魚を別の水槽に移し隔離し、魚病薬(メチレンブルー等の色素剤等)による薬浴を行います。
体表に付着したカビのうち目立つものは綿棒等で取り除き(傷を付けないように注意)、患部に直接薬を塗ります。

<予防法>
魚を傷つけない様に注意して扱いましょう。
また、水温や水質の急変にも気をつけましょう。

転覆病  
原因は不明ですが、浮袋の調節機能が損なわれて、傾いたり逆さまになったりする病気です。
特に体型的な改良を加えられている琉金やランチュウ等の丸い体型の金魚に多いです

<治療法>
残念ながら、これといった治療法はありません。

<予防法>
水質を良好に保ち、水槽内を清潔に維持し病気が発生しない様にする事が予防法になるみたいです。

<私の経験談>
ある日突然、ひっくり返って浮いているのでビックリします。
私はピンポン・琉金・バルーンモーリーと、やはり丸い体型に発生しました。
水替えをしたり、温度を上げたりしたのですが治りませんでした。
治療法が無いので、極端に丸い体型の金魚を購入しない様にして、予防するしか無い様です。

ガス病  
原因は、水中の酸素や窒素ガスが多すぎると発生します。
最初に尾ひれに気泡ができ、ひれが切れぎれになります。
また、目が飛び出したりもします。

<治療法>
水替えを行い、低水温の清水に移し日覆いをします。
餌は与えずに様子を見ます。

<予防法>
水質の悪化により発生するので、水替えを行ってください。
過密飼いになら無い様に注意しましょう。

薬害  
原因は、薬品の使用法や量を誤ると発生する病気です。
内臓疾患等を起こしてしまい、金魚を死なせてしまいます。

<治療法>
急性の場合は急いで水を替えて、薬の使用を止めて様子をみます。
治療の方法は他にありません。

<予防法>
薬品の使用は処方を守って使用しましょう。
デリケートな種類の金魚には、処方より少ない量で使用する様にしましょう。

呼吸障害  
原因は水中内の酸素不足の為に発生する病気です。
金魚が水面に口を開いて鼻上げを行い、やがて窒息します。

<治療法>
急いで水替えを行いましょう。また、エアポンプにて酸素を供給しましょう。

<予防法>
酸素不足の原因は、過密飼いと高温時の餌のやりすぎによる水質悪化です。
送気や水温の安定化を行い、飼育の基本を守り病気の発生を防止しましょう。

尾腐れ病  
原因は、フレキシバクター・カラムナリスという菌に感染して発病します。
最初はヒレの先が白く濁った様になり、やがて充血して赤みを帯びてきます。最後はヒレが裂けてボロボロになります。

<治療法>
パラサンD等の薬で薬浴をしましょう。
早期なら治療の見込みがありますが、症状が進んでしまうと難しくなります。

<予防法>
良好な水質を保つ事が重要です。

<私の経験談>
私は白点病と一緒に併発しました。
白点病はスグ完治したのですが、尾腐れ病は薬浴中も進行して最後は尾ヒレが骨だけになってしまいました。
発病は、尾ヒレの血管が浮かび上がってきた時に、初めて気づく病気だと思います。
グッピーが発病した時は、ヒレが裂けて初めて気がつきました。
尾ヒレに色が付いてると発見しにくいと思います。
初心者には早期発見が難しく、治療が難しい病気だと思います。

エラ腐れ病  
尾腐れ病と同じで、原因はフレキシバクター・カラムナリスという菌に感染して発病します。
苦しそうにパクパクと速い呼吸を繰り返します。またエラが変色し腐っていきます。

<治療法>
パラサンD等の薬で薬浴をしましょう。
早期なら治療の見込みがありますが、症状が進んでしまうと難しくなります。

<予防法>
傷口からの感染が多いので金魚をやさしく扱いましょう。
良好な水質を保ちましょう。

腸炎  
原因は、餌を通じて口から入った病原体が腸に炎症を起こして発病します。
また他に、酸化した古い餌を与え続けると同じく発病します。
食欲が無くなり、元気がなくなります。
場合によっては腹水が溜まり腹部が膨らんだりします。

<治療法>
決定的な治療法はありませんが、1週間ほど餌切りをして体調を取り戻させるのが効果があるようです。

<予防法>
古い餌や酸化している可能性が高い餌を与えない様にしましょう。

松かさ病
(立鱗病)
 
原因はまだ究明されていません。
鱗が肉眼でもわかる様に逆立ってきます。見た目が松かさに似ている所から、この名前が付きました。
症状が進むと鱗の下や目の周りに水がたまり、弱って死んでしまいます。

<治療法>
症状が進む前に対処しますが、良好な水質の水槽に隔離して様子を見る事しか出来ません。
残念ながら、まだ確実な治療法がありません。

<予防法>
水質が酷く悪化した時に発生する病気なので、水質を良好に保つ事が大事です。
また、ほとんど伝染しないのが唯一の救いです。

<私の経験談>
3回ほど経験したのですが、水替え前等の水質が悪化した時に全て発生しました。
発病は鱗が全部逆立っているので、スグ判ると思います。
発病初期は金魚も元気で餌も求めてくるほど元気です。
病気が進行してくると鱗の下や目の周りに水ぶくれができ、鱗が剥がれたり目が出目金の様になり、元気がなくなり★になります。
黄色薬で薬浴を行ったのですが、全く効果はありませんでした。
水質管理を行い、予防を徹底するしかありません。

穴あき病  
原因はエロモナス菌に感染して発病します。
鱗の間に白い斑点ができ、そこが充血したり出血したりします。
さらに進行すると、鱗が剥がれ落ち、その部分に穴が開いていきます。
この穴は酷い時には内臓にまで達する事があり、外から内臓が見えることがあります。

<治療法>
水温を30度以上にして、魚病薬で薬浴します。
治すのが難しい病気です。

<予防法>
金魚の体に傷をつけない様にしましょう。
また、良好な水質を保ちましょう。

<私の経験談>
白点病治療中に併発しました。 発病初期は、体に赤い斑点が出来てきます。見た感じは赤班病と一緒です。
進行すると鱗が剥がれ、そこに穴が開いていきました。
進行中は水質悪化が酷く、1日で水替えを行う必要があるぐらいです。
特に臭いはひどく、★になった魚がいる時と変わりません。
黄色薬で薬浴を行いましたが、進行は止まりませんでした。

トリコディナ病  
原因は繊毛虫トリコディナが寄生して発病します。
体の表面やヒレ等に赤い出血斑ができます。症状が進むと体の表面を白い粘膜が覆います。
鱗は剥がれヒレも裂けていきます。エラに発症すると、粘膜で呼吸困難に陥って死んでしまいます。

<治療法>
出来るだけ早期に発見しましょう。
トリコディナ病に効く、魚病薬で薬浴して治療します。

<予防法>
良好な水質を維持しましょう。

イカリムシ病  
原因は寄生虫イカリムシが寄生して発病します。
寄生虫イカリムシとは、頭部が船のイカリの様な形状をした細長い寄生虫で、体長が5mm〜10mmあり肉眼で確認できます。
金魚の体内に頭を潜り込ませて、糸の様にぶら下がっています。
イカリムシが寄生した患部は充血して炎症を起こします。また二次感染の危険があります。

<治療法>
ピンセットや毛抜きで直接除去します。
取り除く時は、鱗に方向に沿って引き抜きましょう。途中で千切れてしまうと再生してしまいますので注意しましょう。
取り除いた後はしばらく薬浴します。

<予防法>
新しい金魚や水草と一緒にイカリムシを持ち込まない様にしましょう。
新しく購入した時は細部までチェックしましょう。

<私の経験談>
新しい金魚を購入してきた時に、一緒に持ち込んでしまいました。
トリートメントを行わずに水槽に入れたのが原因です。
購入時は見えなかったので、小さく目立たないのが成長したのだと思います。
エラに寄生したのですが、寄生された箇所が赤く内出血した様になり、血管が浮き上がりました。
寄生虫は白い糞が付いている様に見え、体長が長いのでスグ判ると思います。
直接除去したのですが、非常に強く寄生しており、エラと一緒に引き千切るのではと心配になる程です。
除去すれば、内出血跡はスグ治りました。(除去の仕方が悪かったのか、口が開かなくなりのちに金魚は★に)
購入した金魚は確実にトリートメントを行い、持ち込まない様に予防しましょう。

ウオジラミ病  
原因は寄生虫ウオジラミが寄生して発病します。
寄生虫ウオジラミは体長が2mm〜5mmあり、肉眼でも確認できます。
ウオジラミが寄生すると血液を吸い取られて徐々に体力が衰えていきます。

<治療法>
ピンセットや毛抜きで直接取り除きます。金魚の体表に傷をつけない様に慎重にやりましょう。
取り除いた後は薬浴しましょう。

<予防法>
新しい金魚や水草と一緒にウオジラミを持ち込まない様にしましょう。
新しく購入した時は細部までチェックしましょう。

<私の経験談>
寄生された事は無いのですが、ある店の水槽で泳いでる姿を発見しました。
見た感じは、小さなカブトガニが腹を見せて泳いでいるみたいでした。
体長は大きく、5mm以上あった様に思います。
実は、イカリムシを持ち込んだ金魚を購入した店ですので、今後は二度とそこで買うまいと思いました。

吸虫病  
原因はギロダクチルスやダクチロギルスという吸虫類に寄生されて発病します。
吸虫が寄生した箇所が赤い出血斑ができ、症状が進行すると白い粘膜に体が覆われていきます。
エラに寄生されると深刻で呼吸不全になり死んでしまいます。

<治療法>
早期発見の場合は魚病薬で治療可能ですが、症状が進行すると治療が困難になります。

<予防法>
新しい金魚や水草と一緒に外部から持ち込まない様に注意しましょう。
水質を良好に保つ事です。


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