私は夏祭りに金魚すくいをして、いきなり金魚を飼ってしまいました。
その為、金魚を飼うにあたっての準備、知識がまったく無く、結果的に全滅させてしまうという苦い思い出があります。
ここでは、自分の様な過ちを起こさない為に正しい金魚の飼い方を紹介します。
と言っても、管理人自身が超初心者ですので間違い等があるかもしれません。
あしからず ( ̄^ ̄)えっへん


<メニュー>

1、水槽を置く場所を決めましょう。

2、必要な道具を買い揃えましょう。

3、水槽をセッティングしましょう。

4、金魚を購入しましょう。

5、金魚を水槽に入れましょう。

6、水替えをしましょう。


7、飼育注意点(私の経験から)。

1、水槽を置く場所を決めましょう

まず最初に行う事は、水槽を置く場所、また水槽サイズを決める事です。
水槽は、水や砂利等を入れる事でかなりの重量になりますので、安定した場所に設置しなければ大変危険です。(重量は下の表を参考に考慮して下さい。)
また、金魚を飼育する上で以下の点にも注意して場所を決めて下さい。
なお水槽内のインテリアイメージも一緒に決めておくと購入・準備がスムーズに出来て良いでしょう。

<水槽設置のポイント>

●水平で頑丈な台の上に乗せましょう。
●直射日光の当たらない風通しの良い静かな場所を選びましょう。
 (水温の変化が多いと金魚にストレスを与え、病気の発生率を高めてしまう為)
●電化製品の近くやドアの横などを避けましょう。
 (水は常に蒸発しており、電気製品の故障を誘発してしまう恐れがある為)
 (ドアの開閉、人の出入りが多いと金魚にストレスを与える恐れがある為)
●電源が取れる所に置きましょう。
 (飼育器具には電気製品が非常に多い為)
●普段、手入れのしやすい場所に置きましょう。
 (水替えは1週間に一度は行う必要があるので、ある程度の作業スペースが必要な為)

<水槽サイズと水容量>
水1gで1kgなので、水容量+αが総重量になります。
水槽サイズ幅×奥行き×高さ(o)水容量(g)
30cm水槽300×190×25012
36cm水槽360×220×26017
40cm水槽400×260×28024
45cm水槽450×240×30027
450×295×30035
450×295×36042
60cm水槽600×300×36056
600×300×40065
600×300×45068
75cm水槽750×300×45085
750×400×450114
750×450×450129
90cm水槽900×300×450101
900×400×450138
900×450×450157
900×400×600181
120cm水槽1200×450×450205
150cm水槽1500×450×600345
180cm水槽1800×450×600418

2、金魚の飼育道具を買い揃えましょう

次に行う事は、水槽等の金魚飼育に必要な道具を買い揃える事です。
購入する水槽サイズに合わせて、必要最低限の道具を一緒に買い揃えましょう。
全部購入すると、それなりの金額になりますので資金を十分用意しておいて下さい。
(最初はセット販売の水槽で揃えると、安くて経済的に良いと思います。)
※器具の用途、参考料金は飼育器具紹介ページにて確認して下さい。

<必要道具>

水槽、エアポンプ、ヒーター、フィルター、温度計、砂利、餌、水質調整剤、病薬(白点病用)

※ 病薬はいざと言う時、すぐ治療に取りかかれる様に常備しておく事。
※ 水草を入れる場合は照明も買っておく事。

<早期に購入すると便利な道具>

ボトムクリーナー、バケツ、洗面器、ザル、手網、予備ヒーター

資金にゆとりがあれば一緒に購入しておくと大変便利です。
ヒーターは病気治療用に温度調整が出来るサーモスタットタイプを1つ購入すると良いでしょう。
他の道具は、今後水替え等で使用しますので早期に購入しておくと大変便利です。

3、水槽をセッティングしましょう

次に行う事は、水槽をセッティングし、金魚飼育環境を整える事です。
ここでの環境を整える事が、金魚飼育の重要なポイントの1つですので、確実に行ってください。

<セッティング手順>

@水槽や水槽内に入れる道具をよく水洗いして下さい。
  なお洗剤等は絶対使用しないで下さい。
    ↓
A水槽を設置場所に置きましょう。
  水槽は水平で足場がしっかりしている場所に必ず置きましょう。
  ※バックスクリーンを貼る方は、この時点でバックスクリーンを取り付けて下さい。
    ↓
B砂利は米を研ぐ要領で洗い、濁った水が出なくなるまで綺麗に洗いましょう。
  洗剤等は絶対使用しないで下さい。
    ↓
C水槽に砂利を入れます。厚さ1〜3cm程度。水草を入れる時は5cm程度入れましょう。
  砂利は奥側は高く、手前側は低くすると見た目が綺麗になります。
  ※底面式フィルターを使用する方は、砂利を入れる前にセットしましょう。
    ↓
Dヒーター、エアストーン、フィルター、装飾品等をセットしましょう。
  ※装飾品は飾り過ぎない様に注意して、金魚が泳ぎ回れるスペースを確保して下さい。
    ↓
E水を入れましょう。水は水槽の上部に少し隙間があるぐらいまで入れましょう。
  ※水槽に受け皿を浮かべ、受け皿に向かって水を入れましょう。
   底砂を凸凹に荒さなくて済みます。
    ↓
F水質調整剤を入れて、カルキ抜きを行ってください。
  水に入れたら軽くかき混ぜて水質が安定するまで暫く待ちます。
    ↓
Gヒーター、フィルター、エアーポンプ等の電気器具の電源を入れましょう。
  各器具の注意点が守られているのを最終確認してから電源を入れて下さい。
    ↓
H器具が正しく動いているか確認しましょう。
  ヒーターは揺らぎを目で確認して下さい。
  フィルターは水が循環しているか確認して下さい。
  エアポンプは泡がちゃんと出ているか確認しましょう。
    ↓
I一週間程そのままにして置くと、バクテリアが繁殖して安定した飼育水が出来上がります。
  ※市販のバクテリア剤を入れれば早く飼育水を作る事が出来ます。

4、金魚を購入しましょう。

いよいよ、金魚の購入です。
金魚のサイズ・水槽のサイズに合わせて、過密飼いにならない程度の数量を購入しましょう。
(下の表を参考に考慮して下さい)
過密飼いは水質悪化の要因で、病気の発生率が高くなりますので、少ない程度がベストです。
最初は飼育が比較的簡単な種類を購入しましょう。

<金魚選びのポイント>

●まずは、初心者にも親切なお店を選ぶ事。
 (色々質問して、答えてくれ・教えてくれるお店を選びましょう。)
●水槽内の水が綺麗な店を選びましょう。
 (ヒドイお店は、素人目から見ても判る病魚を、堂々と売っています。)
●尾ひれや体に白や赤い斑点が付いていない事を確認しましょう。
 (水槽内に1匹でもいると他の金魚も病気の可能性が大です。)
●元気な金魚を選ぶ事。
 (鱗が綺麗にある、水槽内でじっとしていない、泳ぎ方が変では無い金魚を選ぶ事。)
●目が良く動く金魚を選びましょう。
 (よく言う、死んだ魚の目をしているのは病気の可能性が大です。)
●他の金魚を追いかけている金魚は購入しない様にしましょう。
 (気性が荒く、他の金魚にストレスを与える恐れがあります。)

自分は種類以外は適当に選んでいた為に、購入してスグ発病したり、すぐ死んだりしていました。
二ヶ月程で何匹★にしたか判りません…(-_-;ウーン

<金魚飼育数>
水槽サイズ飼育数(小型サイズ)飼育数(中型サイズ)飼育数(大型サイズ)
小型水槽(30〜45cm)5匹〜7匹2匹〜4匹飼育不可
中型水槽(60〜75cm)10匹〜16匹6匹〜9匹3匹〜5匹
大型水槽(90cm)15匹〜22匹10匹〜14匹6匹〜8匹
※ 小型サイズ…3cm〜6cm程度の金魚を目安にしています。
※ 中型サイズ…10cm〜11cm程度の金魚を目安にしています。
※ 大型サイズ…13cm〜16cm程度の金魚を目安にしています。

5、金魚を水槽に入れましょう。

次に購入した金魚を水槽内に入れます。
いきなり水槽内に金魚を入れると、今までと違う環境に驚き病気になったり、死んだりします。
この様な事故を発生させない為にも、まずはトリートメントを行います。
トリートメント終了後にようやく本水槽に金魚を入れます。
トリートメント、本水槽へ金魚を入れ方は以下の手順を守り水槽に金魚を入れて下さい。

<水槽に入れる手順>

@トリートメントを行いましょう。
    ↓
Aトリートメント後、金魚に異常が無い事を確認しましょう。
  病気が発生してないかを良く観察しましょう。
  特に、新たに追加で金魚を水槽に入れる場合は注意しましょう。
  せっかく元気だった金魚が病気をもらってしまう危険がありますので。
    ↓
B袋や容器にトリートメント水と一緒に金魚を入れましょう。
    ↓
C金魚を入れた袋を30分程度、水槽内に浮かべましょう。これは、温度合わせと言います。
  温度合わせは、前の環境から新しい環境への変化に伴うストレスを軽減する為に行います。
    ↓
D次に袋の水を半分程度捨て、水槽の水を同量たしましょう。
  それから、30分ほど水槽内に浮かべてから、同じ様に袋の水を半分入れ換えます。
  これを2、3回行います。これは、水合わせと言います。
  水合わせは、新しい飼育水に徐々に慣らしていき、金魚のショック死、ストレス軽減の為に行います。
    ↓
E金魚を水槽に優しく入れましょう。
 この時、袋の中の水は水槽内に入れない様に注意しましょう。
    ↓
F水槽に入れてから、2,3日は異状が無いか、こまめに金魚を観察しましょう。
 なお、餌は与えない様にして下さい。
    ↓
G金魚に異常が無く、新しい環境に慣れてきたら餌を少しずつ与えましょう。
 ※金魚の糞が白かったら餌の与えすぎですので減らして下さい。

<トリートメント方法>

購入してきた金魚は病魚であったり、また病原菌を保有している恐れがあります。
その為、安全の為に金魚購入時には、1週間程度薬浴を行います。
これをトリートメントと言います。


@バケツ等にメチレンブルー等の病魚薬を通常時より薄めに入れた水を作成します。
 塩を0.2%入れ、トリートメント水を作ります。
   (水1gに塩10gで0.1%です。)
    ↓
A温度合わせを行いましょう。(金魚を入れた袋を水槽内に浮かべましょう。)
    ↓
B水合わせを行いましょう。
 (30分毎に袋の水と水槽の水を半分入れ換えます。2、3回行って下さい。)
    ↓
C金魚を水槽に優しく入れましょう。
 この時、袋の中の水は水槽内に入れない様に注意しましょう。
    ↓
D水槽内に金魚を入れて1週間ほど様子を見ます。
 最初の三日間は餌は与えません。3日後異常が無ければ餌を与える様にしましょう
    ↓
E1週間後、病気も発病せず、元気であれば本水槽に入れます。

6、水替えをしましょう

最後に水替えの仕方を説明します。
水替えは金魚飼育、金魚の健康維持の為には欠かす事が出来ない重要な作業です。
しかし飼育環境に変化が起こる為、水替え後は金魚が病気になり易いので注意が必要です。
ここでは正しい水替えの方法を紹介します。
水替えは、部分水替え全水替えがあります。
部分水替えは、水槽の1/3〜1/4の水を交換する事で、週に1、2回行います。
全水替えは水槽内の水をすべて交換する事で、半年に1,2回行います。
また、これとは別に継ぎ足しがあります。
継ぎ足しは、蒸発して減ってしまった水を水槽に継ぎ足す事です。

<部分水替えの手順>

部分替えは、水替えの基本です。
週に1、2回行います。また水の汚れがひどい時は早めに行いましょう。
水替えが遅れると、白点病等の病気が発生してしまう恐れがありますので注意しましょう。


@ヒーター等の電気器具の電源をすべて切ります。
    ↓
A水槽の水をバケツ等の容器に適量取り出します。
    ↓
B金魚を取り出し、先程取り出した水に入れておきます。
    ↓
C水槽内の器具や装飾品を取り出し、水洗いをします。
 ※ヒーターは一定時間経ってから取り出します。熱で火傷する恐れがあるからです。
 ※フィルターろ材は月に一回程度洗います。Dで取り出した水で軽くすすぐ程度にします。
    ↓
Dボトムクリーナーを使って、砂利内の沈殿物と一緒に水を取り出します。
 ※水槽内全部を掃除するのは無理なので、2分割してローテーションを決めて掃除しましょう。
 ※水に浮かんだ目に付く大きなゴミは、手網やスポイドを使って取り除きましょう。
    ↓
E水槽に器具や装飾品を元に戻します。
    ↓
Fバケツ等にカルキ抜きを行った、新しい水を作ります。
 ※水温や水質を、元の水に合わせて作りましょう。
    ↓
G水槽に新しい水を入れましょう。
 ※受け皿を浮かべ、受け皿に向かって水を入れましょう。底砂を凸凹に荒さなくて済みます。
    ↓
H電気器具の電源を入れ、水を循環させて水温・水質を安定させます。
    ↓
I温度合わせ、水合わせを行って金魚を水槽内に戻しましょう。
 ※餌は次の日まで与えません。金魚に異常が無い事を確認してから餌を与えましょう。

<総水替えの手順>

水替えの方法は部分替えとほぼ同じです。違いは水を全て替えるのと、砂利の洗浄を行う事です。
交換時期は半年に1,2度です。
ただし水槽の汚れ、砂利内の沈殿物がひどい時は、早めに行いましょう。


@ヒーター等の電気器具の電源をすべて切ります。
    ↓
A水槽の綺麗な水をバケツ等の容器に1/4程度取り出します。これは種水にします。
    ↓
B金魚を取り出し、先程取り出した水に入れておきます。
    ↓
C水槽内の器具や装飾品を取り出し、水洗いをします。
 ※ヒーターは一定時間経ってから取り出します。熱で火傷する恐れがあるからです。
 ※フィルターろ材は水槽の水で軽くすすぐ程度にしましょう。
    ↓
Dボトムクリーナーを使って、砂利内の沈殿物と一緒に水を全て取り出します。
    ↓
E水槽から砂利を取り出し綺麗に洗いましょう。
    ↓
F水槽をコケ取り等を行い、綺麗に洗いましょう。
    ↓
G水槽を元の位置に設置し、砂利を水槽に戻しましょう。
    ↓
H水槽に器具や装飾品を元に戻します。
    ↓
Iバケツ等にカルキ抜きを行った、新しい水を作ります。
 ※水温や水質を、元の水に合わせて作りましょう。
    ↓
J水槽に取り出していた種水を入れ、更に新しく作った水を入れます。
 ※受け皿を浮かべ、受け皿に向かって水を入れましょう。底砂を凸凹に荒さなくて済みます。
    ↓
K電気器具の電源を入れ、水を循環させて水温・水質を安定させます。
    ↓
L温度合わせ、水合わせを行って金魚を水槽内に戻しましょう。
 ※餌は次の日まで与えません。金魚に異常が無い事を確認してから餌を与えましょう。

<継ぎ足しの手順>

水槽の水は蒸発して少しずつ減って行きます。この分の水を新たに継ぎ足す事を言います。


@バケツ等にカルキ抜きを行った、新しい水を作ります。
 ※水温や水質を、元の水に合わせて作りましょう。
    ↓
A受け皿を浮かべて水を入れます。

7、飼育注意点

自分が金魚飼育をしていて、気付いた注意点をあげます。
これからの金魚飼育の参考になれば幸いです。

<気性の荒い金魚がいた場合は別の水槽で飼育する>

飼ってみて初めて気付く事ですが、他の金魚をずっと追い回す金魚がまれにいます。
おとなしい金魚はそれが原因で、病気になったりします。
自分はそれが原因で、一緒に飼育していた金魚が5匹、1週間で★になりました。
そんな金魚がいる時は急いで別にした方が良いと思います。

<器具の取り付けは金魚が間に挟まれない様に設置する>

器具はキスゴム等で取付けるのが殆んどで、普通は金魚が入る隙間は出来ない筈です。
しかし、何故か金魚が器具と水槽等の隙間に自ら挟まってしまう事が多数発生しました。
そして、隙間から抜け出せずに弱ったり、そのまま死んでしまったりしました。
キスゴムは外れたりするので、器具は最初から金魚が挟まれない位置に設置すると良いと思います。

<1ヶ月毎に砂利の大掃除をする>

1ヶ月ほど経つと、砂利内の沈殿物が、かなり蓄積されてきて汚れが酷くなってきます。
ボトムクリーナでの掃除にも限界があるので、1ヶ月毎に砂利の掃除をすると良いと思います。
私の経験ですが、1ヶ月過ぎてからの白点病発生確率が非常に高くなってくるので、自分は行う様にしてます。


<手順>
@ヒーター等の電気器具の電源をすべて切ります。
    ↓
Aボトムクリーナーで水槽内の綺麗な水を2/3〜3/4程度取り出します。
 これは、種水として使用します。
   ※金魚を取り出し入れておきます。
    ↓
B水槽内の器具や装飾品を取り出し、水洗いをします。
    ↓
C水槽内に水を継ぎ足して、砂利を掻き回し、砂利内の汚れを舞い上がらせます。
    ↓
Dボトムクリーナで、水を沈殿物と一緒に全て取り除きます。
 ※汚れがひどい時はCDを繰り返し行います。
    ↓
E水槽に器具や装飾品を元に戻します。
    ↓
FAで取り出していた種水を水槽内に戻します。
    ↓
G足りない分の水は、カルキ抜きを行った、新しい水を作成します。
 ※水温や水質を、元の水に合わせて作りましょう。
    ↓
H水槽に新しく作成した水を入れます。
 ※受け皿を浮かべ、受け皿に向かって水を入れましょう。底砂を凸凹に荒さなくて済みます。
    ↓
I電気器具の電源を入れ、水を循環させて水温・水質を安定させます。
    ↓
J温度合わせ、水合わせを行って金魚を水槽内に戻しましょう。
 ※餌は次の日まで与えません。金魚に異常が無い事を確認してから餌を与えましょう。

以上の様に、準備・飼育していけば、無事に金魚飼育がスタート出来ると思います。
特に最初の1,2週間を無事乗り切れば、金魚を長く飼育出来ますので頑張って下さい。


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